江⼾は四代将軍・家綱の世。摂津国尼崎城主の⻘⼭幸利(よしとし)は、⾂下に休みをとらせず、少しの贅沢も許さないブラックな殿として知られていた。
このままでは尼崎に藩⼠が居つかない!!
そこで、御三家⽔⼾筋の牢⼈・⼾ノ内兵庫が殿のプロデュースに関わることに……
「恐れながら申し上げます」
と⾔いつつも恐れ知らずの兵庫の助⾔で、幸利も家⾂たちも徐々に変わっていくのだが…
尼崎在住の作家 谷口雅美さんの「殿、恐れながらブラックでござる」。
あまがさき観光案内所と尼崎城で販売中です!!
~あらすじ~
譜代大名・藩と江戸幕府の危機に対処していく凄腕コンサル物語。四代将軍・家綱の世。戸ノ内兵庫は御三家水戸筋の訳ありな出自のため、幼い頃に命を狙われ、祖父母を目の前で斬殺されたトラウマから、刀を抜かない・人を斬らない主義だ。江戸のさる寺に居候中の兵庫は、藩士が居つかない尼崎藩のため、江戸での人材確保と尼崎での人材育成に関わることになる。
「恐れながら申し上げます」と言いつつも、恐れ知らずの兵庫の助言で、幸利も藩士たちも徐々に変わっていく。
そんななか、由井正雪の遺志を継ぐ一派が、江戸幕府転覆を狙って大坂城乗っ取りを計画。兵庫はその仲間と疑われ、厩番に身分を落とす。落雷により大坂城天守閣が炎上した日、大坂城に駆けつけた幸利は、一派に命を狙われる……。
講談社時代⼩説⽂庫 書下ろし
⾕⼝雅美∕著
講談社 670円(税抜)