城下町ブログ

第6回 阪神尼崎駅発、尼崎ジョー行

尼崎市内にあるシェアサイクル「HELLO CYCLING」の各ステーション※から、尼崎のランドマーク・尼崎城を目指して走りつつ、尼崎の魅力とシェアサイクルの活用法を探るという本企画。今回スタート地点に選んだのは、なんと阪神尼崎駅! 前回の最後、「尼崎駅南口ステーション発でどうでしょう?」と、まあ、あまりに近いので半ば冗談で言ったのですが、アマガスキー氏はどうやらこのブログの指南役の働き方改革を推進しようとしているようで。
※2019年8月25日現在、ゴールとなる尼崎城を含め18か所(1か所増えた!)あります。

チャリ奉行(以下「チ」)「8月23日の原稿締切まで日がありません。来週、再来週でご都合のよい日をお知らせいただけますでしょうか。」
アマガスキー(以下「ア」)「〇日の13時から2時間くらいならいけます。近場にしましょう。」
「では、それでお願いします。」
ところが、当日になっても集合場所の連絡はない。当日朝、痺れを切らしたアマガスキー2号氏から、
アマガスキー2号(以下「ア」)「中央公園の観光案内所で集合と思いましたが、あそこ、自転車止められないので、暑いですがその前にあるシェアサイクルのステーションにしましょう。」
と非常に冷静かつ真っ当な提案が入り、さらに
「いや、やっぱ暑いんで案内所の中で。」
と命の危険を感じて私が連絡したのは、集合時間の直前。果たしてアマガスキー氏は現れるのか?!

◆尼崎チャリ奉行とは
尼崎市内でシェアサイクル「HELLO CYCLING」を運営する会社の中の人。会う人会う人、例外なく「夏休みはあるんですか?」と聞いてくるが、この記事を書き上げたら休みます。

 

#1 中央公園(セントラルパーク)にて

「チャリ奉行さん!なんであそこの芝生をショートカットしないんすか?」
「わ、びっくりした。ここ、集合場所ちゃいますよ。」
「この木陰、いいでしょう。さっきからここで、中央商店街からワイズホテル方面に行く人が、この度ワタクシの指摘によってフラワーポットが撤去された芝生部分を通らないか観察してたんですが、チャリ奉行さんを含めひとりも通らないんですよ。」
「やはり、芝生を踏むのがためらわれるのと、警告看板っぽいものが残っているのが原因でしょう。」
「そっか。この看板も撤去したらいいんですね。」
「違ったらすみません。」
「ところで、この噴水の中央に立ってるキノコみたいな石に名前がついてるって知ってます?」
「えっ? 石に名前があるんですか。」
「ちゃんと噴水の縁に彫ってあります。水の中には銘板まであります。『ぬし』というんです。」
「『ぬし』は思いつきませんでした。そういえば、中央公園には鉄の像もありましたよね。」
「西側の林の中にあります。『鉄鋼戦士の像』ですね。」
「工業が繁栄の原動力となっていた時代を、彫刻で今に語り継いでいるというのがいいです。第4回で訪ねた尼崎中央公園にも鋼鉄製の『アマママ』という遊べるアートがありました。」
「公害の原因だということで、その後風当たりが強くなってしまうのですが・・・」
「ところで、今日もアマガスキー2号氏をほったらかしてますね。そろそろお迎えに行きましょう。」

#2 あまがさき観光案内所にて

集合場所の「あまがさき観光案内所」を覗いてみると、アマガスキー2号さん、スタッフの方となにやら話し込んでいて、すでに完全なお仕事モード。
「お待たせいたしました。今日も取材にお招きいただきましてありがとうございます!」
「いやいや、お待たせしたのはこちらです。こんなに暑いと、自転車で走る気なくなりますね」
「チャリ奉行さん、お役目を忘れてるんちゃいます?」
「まぁまぁ。せっかくなんで、ここでジンジャーエール飲んでいきません? 私ごちそうしますよ。」
「では、お言葉に甘えまして・・・」
案内所には、中で買った飲み物を座っていただけるコーナーがあり、幸い先客もおられなかったので、ゆったりくつろがせていただきます。
「この『尼崎ジンジャー』、蓬莱湯さんが商品化されたんですよ。作ってる場所は能勢ですが(笑)」
「ほんまや。ラベルに書いてあります・・・なるほど、オトナ味のジンジャーエールですね」
「あー、涼しいし、冷たいし、ここいいですわ。」
「あ、噂のシャチホコプラモ、ここなら4色揃ってるうえに、組み立て見本まで!それにしても、この見本、塗装も本格的ですねえ・・・」
「チャリ奉行さん、めっちゃシャチホコ見てる~」
案内所のスタッフさん「このプラモ、どの色が一番よく売れると思います?」
「実は、意外に赤とか黄色とかが売れるんですよ。なんでなんすかね」

#3 中央公園ステーションにて

「暑いですが、意を決して出発しましょう。で、今日はどのルートで城に向かいます?」
「駅の周りにある3か所のシェアサイクルステーションを点検して城に向かいましょう。」
「最初は、中央公園ステーションですね。うわ、近っ・・・ていうか、目のまえやん。」
「自転車が足手まといになってきますね。」
「ああ、やっぱりチャリ奉行、お役目忘れてますよね。頼みますよ。ほんま・・・」
「何をいうんですか。ちゃんと覚えてますよ。自転車の活用法でしょ。実はこのかばん、肩に食い込むくらい重いんですが、自転車のかごに入れたら持ち運びが全然苦にならないんですよ。ほら、これって自転車の活用法ちゃいます? 荷物が重い人は、15分60円でぐっと楽になりますって。」
「あー、もー、そんなんで3行も使わんでください! 自転車、乗らんのに借りる人、いませんて。」
「この自転車ちょっと空気が減ってますね。パンフレットも切れてるし、あとで事務所に寄ります。」
「チャリ奉行、めっちゃお仕事モード!(笑)」
アマガスキー氏に声をかけられてからここまで20mくらいしか移動してなかったのですが、ようやく自転車に乗って出発。かと思いきや、今度は駅前にある中央公園の案内板前で停車。
「中央公園(セントラルパーク)は1階部分と2階部分から構成されているのですが、2階には広場がいっぱいあるんですよ。」
「階段広場、語らい広場、花の広場、出会い広場、にぎわい広場、見晴らし広場・・・確かに。」
「ピラミッドの存在も唐突です。ピラミッド、1階に下りられるギミックも仕込まれているんですよ。」

#4 アマスタアマセン駐輪場にて

「駅の西側、高架下にあるシェアサイクルのアマスタアマセン駐輪場ステーションにやってきました。」
「この駐輪場の上は、線路ですか?」
「線路は線路ですが、本線ではなく留置線ですね。通称『丘の上』と呼ばれるところです。」
「私も質問があります。」
「どうぞ。」
「なんで、駐輪場に証明写真機とコインロッカーがあるんでしょうか。」
「いや、ほんまや。駐輪場にいらんでしょう。」
「それは小遣い稼ぎのためです。駐輪ラックは無理だけど、証明写真機やコインロッカーなら置けるので置いてあるのですが、意外に利用があるんです。向こうの方には飲み物の自動販売機もあります。」
「ネタ的に、ここはこんなもんですかね。」
ここでまた駅の方に戻りかけたのですが、信号のところで再び停止。
「この駅前の市営駐輪場、どう思います? 駐輪場なのに瓦屋根なんですよ。」
「尼崎駅の南側にあって、ここだけ異彩を放っている感は・・・いや、それは間違った認識ですね。」
「どういうことです?」
「だって、ここにきて尼崎城が完成し、城を中心とした街づくりをしようとしているわけじゃないですか。つまり、自転車置き場は、街づくりの先鞭であり、やっと時代が追い付いてきたということですよ。」
「そんなこと思いもしませんでした。奥が深いです。」

#5 関西空港ゆきバス乗り場にて

ほんま、今回、移動距離めっちゃ短い。それでも、自転車(それも電動アシスト付き♪)にまたがれば風を感じられて、汗もかきません・・・おや、アマガスキーさんが何やら取材を始めています。
「こんにちは~。今、駅の周辺を取材で回ってるんですが、やっぱり最近外国人の方、増えてます?」
バス乗り場の係員さん(以下「係」)「せやね、ぼちぼちやね」
「やっぱりいるんや!ちなみに、尼崎のYOUが目指すのは城ですか?」
「城もいるんやろけど、ビリヤード。ビリヤードの大会がアルカイックである時はいっぱい来るね。」
「へえ、そんなんがあるんですね。」
「仕事しとったら、外国の人にも話しかけられると思うんですが、英語で対応してはるんですか?」
「そういうのはな、なんとかなる(ニヤリ)」
「やっぱ、尼、すごいわ。ここからバス乗って関空で飛行機に乗り換えたら海外ですよ。海外直結。」
・・・・・
「ということで、これでネタも揃いましたね。私は若い子が杭瀬で待ってるんで、行ってきま~す!」
「あ、あ、あ・・・行ってしまいました。城がゴールの企画なんですが・・・」
「そういえば、今日は飲み物ネタはありましたが、食べ物ネタがなかったですね。どうでしょう、今から私が足しげく通っている『喫茶パパー』に行きましょうか?」
「パパー、城の反対方向ですやん(笑)」(第6回完)