城下町ブログ

第7回 上機嫌

先月貴布禰神社の社務所で開かれた「南部再生」第61号の編集会議。総勢20人の編集部員が集まり、連載のネタ出しから特集企画を出しあった。これまでも、市制100周年の前年に99周年も祝ってあげよう(誰目線?)と「99」という奇抜な特集が採用されたり、最近は硬い特集が多いからもっと柔らかく、と「パン」特集を企画するなど、冗(ジョー)談のようで真面目な2時間のミーティング。

<リラックスしきった編集会議の様子。この日は豊中市のご当地キャラ「マチカネくん」が取材に来てカオスな絵面に。>

今回は「やはり消費増税の機会をとらえて」と「10%」を特集できないかと、議論がなぜか白熱した。尼崎市の人口や面積などの統計データが10%減ったらどうなるか、国内シェア10%くらいの製品を作ってる会社を取材したらどうか、体脂肪10%の人に会いに行こう、「南部再生」も10%増しで1万1千部印刷しよう、といった具合だ。
10%、テンパー…そうや!テンパ君というくりくりヘアのキャラクターを登場させて、特集タイトルは「君はテンパーセント」でどうか。と爆笑しながらここまでで30分。すると誰かから「消費税関係ないやん」と一言あり、編集部員一同われに返りあえなく没企画に。30分返してくれ。

本ブログ連載「ちまたのジョー」的には、尼崎城来場者10万人突破!めでたい!という企画がのぞましいのだろうが、お城特集はすでに2016年に発行している(第52号特集ドゥザキャッスル(http://www.amaken.jp/52/52index/))。やはり地元系フリーマガジンとして、ここは今注目されている阪神尼崎駅ではなく、知られざる街の魅力を攻めてみることに。

<店先を眺めるだけでドキドキする杭瀬中市場>

で、尼崎で次のトレンドになると(勝手に)編集部が予想するのが「杭瀬」だ。尼崎の南東端、まさにエッジの効いた界隈の魅力を特集することになった。筆者の若狭も商店街や市場の企画のお手伝いやなんやかんやでかかわりがあるし、商店主たちにはとてもお世話になっている。しかも前回特集したのは2004年だ(第15号特集I LOVE KUISE(http://www.amaken.jp/15/15index/))。きっともう誰も覚えていない。

<みんなの杭瀬食堂には杭瀬の子どもたちが、市場の味を求めて放課後にやってくる。>

個人的にも、週末には旨い魚を求めて杭瀬中市場の[平野鮮魚店]でフレッシュな刺身を選んでもらい、[もっこす亭]で気の利いた惣菜を買い、[宮島庵]で絶品厚揚げを調達し、[とりよし]で焼き鳥をいつもついつい買いすぎている。最後に[山本酒店]で日本酒を選ぶという俺の黄金コースが披露できるではないか。


<ちょうど1年前に亡くなられた山本正和さん。お酒のことや街のことを教えてくれたよきお兄さんのご機嫌な写真を一枚>


<山本さんが選んだ「杜の蔵」と平野さんお手製のかつおのたたきを塩で。ぜいたくすぎる。>

10月6日にはその市場にamareという新しいスペースが誕生する。かつて塚口さんさんタウンにあったスペース(2016年に閉鎖)を、杭瀬で復活させようと20代の若い二人が活動をはじめた。この動きを杭瀬の町衆たちからなる「杭瀬アクションクラブ」(名前がかっこよすぎる!)なる団体が応援している。新旧の顔ぶれが一緒になって杭瀬で何かをはじめようという雰囲気にあふれている。

10月26日には今年3月に大好評だったイベント「つまみぐいラリー」が2度目の開催。「つまみぐいパスポート」を購入して、各店自慢のつまみぐいメニューを食べ歩くという企画に、前回はおよそ800人が参加した。
つまみぐいと言えども、店主の意地と根性でかなりのボリュームとなり、全店回って満腹になるもの、缶ビール片手に上(ジョー)機嫌で食べ歩く強者など、街の新しい歩き方を提案する素晴らしい企画。なんと前回は「食レポの神様」ことタージンも参戦し、杭瀬の街を大いに盛り上げた。10月26日のラリーは杭瀬ビギナーにもぴったりなので、ぜひ事前にパスポートを手に入れて参戦していただきたい。


<食レポの神様が市場に降臨した様子。今年3月のつまみぐいラリーには各店行列ができていた。>