城下町ブログ

第8回 JR立花駅北自転車駐車場発、尼崎ジョー行

尼崎市内にあるシェアサイクル「HELLO CYCLING」の各ステーション※から、尼崎のランドマーク・尼崎城を目指して走りつつ、尼崎の魅力とシェアサイクルの活用法を探るという本企画。今回は、ちゃんと取材に行くべく、アマガスキーさん、アマガスキー2号さんと調整をしていたのですが・・・
※2019年10月25日現在、ゴールとなる尼崎城を含め18か所あります。

アマガスキー(以下「ア」)「チャリ奉行さん、どうも天気が不穏です。」
チャリ奉行(以下「チ」)「午前中はもちそうですが、昼から雨雲が尼崎を覆う見込みなので、断腸の思いで今日は中止にします。」
アマガスキー2号(以下「ア」)「この取材楽しみにしてたのに・・・」
「仕方がないので、日を改めて単独取材して原稿作成いたします。」
「よろしくお願いします。」
と言ってたのですが、お昼を食べがてら尼崎に行くと、雲は出ていますが雨は降っていません。とりあえずどこか行ってみることにしました。

◆尼崎チャリ奉行とは
尼崎市内でシェアサイクル「HELLO CYCLING」を運営する会社の中の人。最近、自転車のメンテナンスに走り回ることが減り、運動不足で健康を害してしまうのではないかとドキドキしている。

 

#1 JR立花駅北自転車駐車場にて

8月にできたばかりの「ホテルファーストステイ尼崎」ステーションから尼崎城に向かうという選択肢もあったのですが、あまりに近い(いざというときのためにキープしときたい)。かといって、武庫之荘まで行って雨に降られた日には目も当てられないので、ほどよいところで立花駅にやってきました。
「そういえば、以前に立花ではしご酒しましたね。」
チャリ奉行サポーター(以下「サ」)「来ましたねえ。1軒目は吉野家、2軒目に焼鳥居酒屋に行って、3軒目は座れる立ち飲みでしたっけ。立ち飲み屋さん、ええ店でした。」
「そうそう。尼崎大好き・アマガスキーさんにその話をしたら、「立花にわざわざ行ってはしご酒するって珍しい人だ」と言われましたが。」
「店はいっぱいありますからね。普段行かない街を探検して、いい店を見つけるのが楽しいです。」
「それはさておき、駅の北側に「JR立花駅北自転車駐車場ステーション」があるわけですが、こちら、2019年9月現在、当社が管理するステーションの中で利用者が3番目に多いんですよ。」
「ほんま駅の目の前ですもんね。私もここからよく尼崎センタープール前まで利用します。」
「一本道なのに、そこそこ距離はあるし、自転車が一番活躍できる区間だと思います。」
「確実に15分60円で行けますからね。」
「あっ、11月から15分70円になるんですよ。大変心苦しいのですが・・・」
「なかなかな上げっぷりですね。利用者離れにならないですか?」
「お客様からは、料金上げていいからもっと増やしてとも言われてますので・・・頑張ります!」

#2 立花駅西アンダーにて

尼崎市内でシェアサイクルを始めて以来、阪神尼崎から塚口や武庫之荘、JR尼崎や立花に行くことが当然ながら増えたのですが、最初に戸惑ったのが「JRを越えられない」問題。先月、「庄下川JRアンダー」を紹介しましたが、立花駅の南北移動もいろんなパターンがありまして。
「駅の真下をくぐる地下道もありますが、プール前まで行くとき、どこ通ってます?」
「私は、駅東側の踏切を渡ってます。」
「逆に、西側ってどうなってるんでしょう? せっかくなんで見に行ってみますか。」
道意線の高架(は自転車通行禁止)をくぐり、自転車置き場を抜けると、ほどなく新しめな地下道の入口に行き当たりました。
「めっさあっさり見つかりました。」
「明るくてきれいだし、傾斜も緩やかで、通りやすいです。」
「歩行者用の階段もありますし・・・ん?歩行者用階段に急傾斜のスロープもついてますね。」
「少しでも近道したくて、体力に自信のある方はこちらをどうぞということでしょうか。」
「こういうのはちょっと珍しいかも。」
「地下部分に掲げられた『立花駅西アンダー』という名称入りの標識は、尼崎市内の地下道共通の仕様ですね。次はアンダー巡りをしてみようかな・・・」
「また新しいコレクション始めるんですか?」
「ちょっと頭を冷やして、冷静に考えてみます。」

#3 松原神社にて

立花駅西アンダーから南下していくと川に突き当り、川沿いを下流に向かっていくと道意線に出ます。道の向こう側に、うっそうとした森があって、以前から気になっていたところ。
「めっちゃ繁ってますね?」
「こういう機会じゃないと探検することもないので、寄ってみましょう。というか、どこから入るんですかね、この森。」
「北西角からは入れませんね。南に回り込んでみましょう。」
「隣がお寺で、その横に公園がありますが、公園からも入れないし、その向こうは・・・神社ですね。鎮守の森なんかな?」
「でも、神社からも入れませんね。完全に柵に囲われた、閉じた森ですね。珍しい。」
「松原神社の縁起が書かれた看板を見てみましょう。ふむふむ、なるほど。崇徳天皇が休憩された際のもてなしの内容が極めて詳細なのが不思議な気がするけど、市内には崇徳院という地所もあるし、いろいろ縁のある土地柄なんやなあ。「ダンゴボー」という祭の名前が、沖縄チックでいいわ。」
「こっちの森の前にも看板がありますね。今度こそ森の紹介でしょうか?」
「残念。『浜田川跡』やて。昔、ここで水を巡って争いがあったんやね。『浜田』は浜にある田んぼということなんや。勉強になるわ。」
「あ、私、そろそろ行かないといけません。ここで失礼いたします。」
嗚呼、また一人になってしまいました。

#4 シャレコーベ・ミュージアムにて

松原神社を辞して、またまた道意線を南下。国道2号に出て、東へ1ブロック走ると、左手に

「世界初!頭蓋骨博物館」

と書かれた建物が建っています。その名も「シャレコーベ・ミュージアム/SKULL MUSEUM」。タイムボカンシリーズのような頭蓋骨のキャラクターからは明るいイメージすら感じますが、ゲートの上にしゃれこーべが並んでいたり、壁面にひときわ大きくリアルなミイラのような頭骨がかかっていたりと、知らない人がみたらどんな施設なんだろうと首を傾げること間違いありません。通りすがりに「おっ、シャレコーベ・ミュージアムや!ちょっと寄ってこ~」となるようなジャンルでもなく、そもそも

開館日:毎週日曜日のみ(10:00~17:00)

とあるとおり、ちゃんと目的意識を持って日を選んでこないと、軽い気持ちでは中に入ることすらかなわない、そんな見学難易度の高い施設なのです。
ちなみに、この博物館、脳外科医の先生が個人で開設した、正真正銘の私設ミュージアム。中にはシャレコーベグッズがずらりと並んでいて、かつては先生自らが案内してくれたそうですが、惜しくも今年8月にお亡くなりになったとのこと。心からご冥福をお祈りいたします。
(参考)“たいせつ”がギュッと。阪神沿線「シャレコーベ・ミュージアム 館長 河本 圭司さん 」

#5 蓬川公園にて

今はなき阪神電車の併用軌道線、いわゆる路面電車で活躍した71形電車、通称「金魚鉢」については、「第5回 尼崎センタープール前駐輪場発、尼崎ジョー行」の#1水明公園でも紹介しました。尼崎市内には2両残っていて、もう1両は国道2号「浜田町5丁目」交差点から南下すると左側にある蓬川公園で静かに余生を送っています。
ちなみに、この世の中にはもう1両残っていて、伊丹のお医者さんが保存していた車両が、今もとあるところで(それもピカピカの状態で!)眠っているそうです。
蓬川公園の車両は、色こそ褪せてはいるものの、フェンスで囲われていることもあって、特徴的なガラス窓などよく維持されています。扉とかは付け替えられているのですが、クラウドファンディングで元の状態に戻す支援者を募って、色も塗りなおしたりできないかなと妄想しています。
ほんと、ひっそりとたたずんでいるという言葉がぴったりの状態で、誰もその存在を気にする人がいないのが印象的です。
***
あ、ホンマは城まで行かなあかんのやけど、ひとりやし、なんだかしんみりしてしもたんで、プール前で自転車返して、電車で行こっと♪
(所要時間約41分。第8回完)

【関連リンク】
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阪神尼崎センタープール前駐輪場ステーション