城下町ブログ

第9回 冗談

前々回の第7回「上機嫌」の記事では、8月の「南部再生」の編集会議の様子を詳しくお伝えした。その会議から約2か月、15年ぶり2度目となる杭瀬特集号「行くぜ杭瀬」が晴れて10月下旬に発行になった(このブログの読者は、勿論もう読んでくれましたよね?)。
南部再生61号WEBはこちらhttp://www.amaken.jp/61/61index/

<南部再生61号、カフェ「ハイジ」はKUISE MAP(p10-11)で紹介>
さて、その特集号で取り上げたカフェ「ハイジ」。誌面では某番組でいうところの「小ネタ集」扱いになってしまったので、このブログを借りて改めて紹介したい。店主の気の利いた冗(ジョー)談から生まれた杭瀬の名スポットの話しだ。


<トーストセットに使うパンは、今年より鳥取の有名店タルマーリーのパンを使うこだわりよう>
カフェ「ハイジ」があるのは、杭瀬一番街から続く杭瀬栄町EAST商店街のなか。スーパーサンエーの前にある。15年前に三姉妹で始めたカフェの最初の店名は「フォーリーフ」。
けれど10年以上経ってもお客さんに店名を覚えてもらえず、「サンエー前の喫茶店」なんて呼ばれていることに、店主の斉藤勝枝さんは「何だかなぁ…」という悶々とした気持ちを抱えていた。

ある日、ふと隣の店の名前を見て閃いた。隣りはうどん屋さんで「くらら」という。
「そや!ハイジにしてみよっ!」、という軽い冗(ジョー)談で10年来使った店名をあっさり捨て、「くらら」の横に「ハイジ」を誕生させた。2017年4月のことだ。
かくして、あの名作テレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」に登場する二人の名前が仲良く並ぶ名スポットとなったのだ(全国を探しても、二人の名前が並ぶところはそうないはず?!)。


<絵本雑誌MOEの9月号はハイジ特集号だった>
ちなみに、今年は「アルプスの少女ハイジ」の放映から45周年でもある。世界中で放映され愛され続けるこの名作アニメのキャラクターは、今も度々テレビCMに使われるほどの人気者。
この二つの店の並びに「ハイジとクララや!」と、気づいて喜ぶお客さんが多いはず?と思いきや、斉藤さん曰く「3年ほどで、店名を話題にしてくれたお客さんはゼロ…」とのこと(えっ、マジで??)。


<店内のテーブル席の椅子は、こんなにポップな色柄だったりする>
ところで、冗(ジョー)談で店名を変えた斉藤さんは、もちろん「ハイジ」のファンだったりするんですよね?と愚問を投げかけてみると、なんと「そうでもないかな~?」と言うではないか。確かに…、お店の中の雰囲気にも「アルプスの~」を思わせるものはない…、ない…。
さらに斉藤さんは続けて、こうも言った。「隣のくららさんに、店名変えたんですよね~って言ったときに、ふ~ん、って薄い反応で、ハイジを知らん感じやったわ」。
隣りの店からうまい冗(ジョー)談を振られて、反応薄い…って?


<ハイジとくららの店主、二人仲良く並んでツーショット。これからも仲良くね~>
ことの真相を確かめるべく、「くらら」を訪ね、店主の清水寿雅さんに聞いてみた。
「うちの店名はくららという植物の名前から付けて。そのハイジに出てくるクララってのは、重要な登場人物なん?」って、逆に聞かれてしまった。

名スポットを生み出しながら、あの名作をあまり知らない、もしくは全く知らない両店主との噛み合わない話しも、また楽し。
さあ、南部再生61号をガイドに、めくるめく杭瀬の世界へGO~!(早速、南部再生を持って、ハイジに来店してくれた読者の方もいたようです。ご愛読ありがとうございます)