城下町ブログ

第9回 阪神武庫川駅自転車駐車場発、尼崎ジョー行?

尼崎市内にあるシェアサイクル「HELLO CYCLING」の各ステーション※から、尼崎のランドマーク・尼崎城を目指して走りつつ、尼崎の魅力とシェアサイクルの活用法を探るという本企画。
前回は雨に翻弄され、新キャラ「チャリ奉行サポーター」さんに急遽ご登場いただきましたが、今回は・・・
※2019年11月25日現在、ゴールとなる尼崎城を含め19か所あります(前月比+1か所)。

アマガスキー(以下「ア」)「どうも。お待ちしていました。」
チャリ奉行(以下「チ」)「どうもどうも。ご無沙汰してます。今日は晴れで良かったです。」
ほんま、漫画かドラマみたいなタイミングですが、ここで電話が鳴ります。
アマガスキー2号(以下「ア」)「もしもし、アマガスキー2号です。」
「あれっ、どうされました?」
「熱っぽくて、職場の人たちに『行くな!』と引き留められています。」
「それは来てはいけません。お大事に。ですが、今回もブログ的にオイシイとこを持っていきますねえ。せっかく今日ランチで食べたまぐろ中落ち丼(盛り放題)でお腹が冷えて、『先生!トイレに行っていいでしょうか?』と聞くところから始めようと画策してたのに・・・」
「ぜひそのつかみでやってください。私はおとなしく事務所で仕事に勤しみます。」
「あとでお見舞いに行きますね~」

◆尼崎チャリ奉行とは
尼崎市内でシェアサイクル「HELLO CYCLING」を運営する会社の中の人。このブログも第9回を迎え、そろそろ長編に挑戦してみたいと意味の分からないことを妄想している。

 

#1 阪神武庫川駅自転車駐車場にて

アマガスキーさんと落ち合ったのは阪神武庫川駅自転車駐車場。武庫川駅東改札を出て、堤防上の道路をずずいと南下すると道の両側にある自転車置き場で、その中でも駅から一番離れた辺りにシェアサイクルのステーションがあります。
「ここ、武庫川の堤防上にあって、川を渡る風が吹き抜け、気持ちいいところですね。」
「武庫川駅からちょっと歩きますが、阪神高速が屋根になって濡れませんし、尼崎スポーツの森など浜側への利用者が多いステーションなんですよ。最近、ラックの増設も行いました。」
「武庫川と言えば、昔、伊丹からの刺客を交えて飲みましたね。」
「そうそう。そうでした。何年前ですかねえ。あの日、私、一晩で2軒の店を2回ずつ訪ねるという非常に貴重な経験をしまして。後にも先にも、そんなはしご酒はここだけです。」
「あのとき伺った立ち飲み屋さん、新しくなったんですよ」
「それ、どっかで聞きました。そのあと、武庫川の流れを眺めながら、缶チューハイ飲みましたねえ。武庫川駅の壁面にある『阪神電車 武庫川駅』の書体がそそるなあとかいいながら・・・」
「思い出話はこれぐらいにして、ぼちぼち魚釣り公園に向かいましょう。ここ、下りますか。」
「えっ、この全くバリアフリーとは言えないスロープ下りるんですか?!電動自転車重いんですが。」
「下りるのはいけるでしょう。登るのはやめといた方がよさそうですが・・・」
「良い子は真似してはいけないやつですね。」
YAMAHA PAS ナチュラ26インチは、23.6kg。押すよりも乗る方がオススメです。

#2 白石工業 尼崎事務所前にて

急峻なスロープを下りたところから、堤防下の道を海に向かって進みます。南武橋東詰をくぐるところまで、一部、南行き一方通行の箇所がありますが、自転車なので問題なく走ることができます。
「さて、臨港線を過ぎるといよいよ工業地帯に入ってきます。」
「いよ!待ってました!尼を語るにはやっぱり工場を取り上げないといけません。」
「最初にあるのが『白石工業』さんです。」
「白石工業さんというと、この先にある打ちっぱなしゴルフ練習場『サンランド』の親会社というのは知ってるんですが、いったい何の会社なんでしょう?」
「カルシウムの会社のようですね。やっぱり骨太な感じの社員さんが多いんでしょうか。」
「作ってるの、食用のカルシウムとちゃうでしょう。」
「あの構内にある銅像はどなたなんでしょうねえ。白石一族の方でしょうか?」
「Wiki先生に聞いてみると、1909年に創業者の白石恒二さんが「白石式軽微性炭酸カルシウムの製造方法」を完成させ、その後白石工業を設立されたそうです。」
「なら恒二さんの銅像ですかね?」
「しかし、このアングルで写真を撮ると、どうやっても隣のPanasonicの建物が写り込んでしまうので、Panasonicの事業所にしか見えませんね・・・」
ここまで武庫川駅から歩いてくると11分ほど(白石工業ホームページより)。日常的に常識的に歩ける距離ですが、歩道もありませんし、自転車で来る方が断然ラクチンです。

#3 若本製作所にて

「『杉本食堂』って知ってます?」
「出た。フードファイターを名乗るつもりはありませんが、デカ盛り店があるとついつい行ってしまうので、もちろん知ってますし、行ったこともありますよ。ただ、杉本食堂は、ホルモン丼以外の盛りは普通なんです。ホルモンはプリン体が多いので、ハラミ丼を頼んだんですが、大盛じゃなくてがっかりしました。」
「最近よくメディアに取り上げられているので、お客さんが増えて大変なことになってますよ。」
「えっ、そうなんですか。私が行ったときはまだシェアサイクルもないし、武庫川線の東鳴尾駅から延々歩きましたね。店の前の道は狭いし、駐車場もないですよね・・・」
「杉本食堂はこの信号を曲がっていくんですが、角に若本製作所さんの工場がありまして、以前取材させてもらったことがあるんです。しいたけ・・・」
「そうそう。この前を何度も通ってるんで、「家庭で簡単に収穫出来るわかもと椎茸菜園」の看板がずっと気になってました。」
「実はこちら金属加工の会社で、農業用ビニールハウスなども作ってて、工場の屋上にも建ってたりするんですが、そこから農業つながりでしいたけ作りも始めたそうです。」
「私もしいたけについてはしいたけ狩りツアーを企画したこともあって世間一般より詳しいと自負してますが、イラストからしてもここで販売しているのはしいたけの「菌床(きんしょう)」ですね。原木しいたけに比べると栽培は簡単なんですよ。ちなみに私はしいたけが苦手です。」
なんで尼崎の臨海工業地帯でしいたけ?!と長らく疑問に思っていましたが、ようやく謎が解けました。

#4 神鋼建材工業にて

武庫川駅から魚釣り公園まで5km弱。若本製作所で駅から1kmちょっとなので、まだ5分の1しか進んでいません。魚釣り公園に行った後、尼崎城に登城しないといけないのに・・・
「ちょっとここで止まりましょう。神鋼建材工業さんです。」
「こうなってくると、アマガスキー改めヨリミチスキーですね。」
ヨリミチスキー(以下「ヨ」)「ここでグレーチングとかガードレールとかを作ってるんですよ。」
「やっぱり尼崎が日本の発展を支えてきたんですねえ。」
「でもって、グレーチングの製品名が『アマグレード』。通称『アマグレ』。」
「なんでもかんでも『アマ』を付けますね。大手企業までその風習が浸透しているのがすごいです。」
「この辺のフェンスやグレーチングも自社製品ちゃいますかね。」
「そういわれたら、このグレーチング、ねじを止めるところが「A」と「M」になっているように見えます。」
工場地帯に自転車でやってきて、だべってる男二人が怪しすぎたのか、中から人が出てきました。
「これ、神鋼建材工業さんの製品ですかね?」
神鋼建材工業から出てきた方(以下「神」)「そうですね。このグレーチングは旧型やけど、アマグレっすね。このねじれの向きでほぼ見分けが付くんですよ。」
「おお、そんな秘密が隠されていたとは。そして、タイミングよく解説していただけるとは、まさに神!」
「今は競合も増えましたが、以前はうちの製品が多かったですね。」
(この取材、勉強になるし、出会いはあるし、街は好きになるし。ツアーにして売れへんかなあ・・・)

#5 サンランド武庫川にて

「やっとサンランド武庫川に着きました。」
「ソテツが植えられてて、南国リゾートのような雰囲気です。」
「南側にはソテツ林がありますね。繁殖?栽培?養殖?でもしてるんでしょうか。」
「ところで、なんでここにシェアサイクルのステーションがあるんですか?」
「サンランド武庫川さんに頼まれまして。なんですが、不思議なことがあるんです。」
「なんでしょう?」
「だんだんここに自転車がたまっていくんです。公共交通機関がないので、自転車で来たら、自転車で帰るしかないはずなんですが・・・」
「来たまま帰ってない、どこかに潜んでるってこともないですよね。」
「こわいこわい。ところで、いつになったら魚釣り公園に着くんでしょうか?」
「来月には着きたいですね。」
「ここから先は私にとって行ったことのない、未知の世界です。というか、魚釣り公園、去年の台風で休業中ちゃうんですか?」
「大丈夫です。見どころ満載です。乞うご期待です。」
てなことで、尼崎城はおろか、魚釣り公園にすらたどり着けなかった第9回。それくらいネタがいっぱいの尼崎をうろうろするのに、自転車が便利そうやなと思ってくれる人がひとりでも増えたらええなあ。
(所要時間約24分。第10回に続く。)

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