城下町ブログ

第1回:尼崎市役所発、尼崎ジョー行

気温は28度。
2月であるにもかかわらず、ゆいれーる奥武山公園駅ホームは、半袖でも汗が流れる暑さだったのです。
(ぴろろろん♪)

15年来の付き合いになるアマガスキーさんからのメールです。曰く、あまがさき観光局のサイトに自転車ブログを書いてもらいたいので、打合せをお願いしますとのこと。

「アマガスキーさんからのたってのお誘い。打合せはすぐしましょう。ブログは書きます!」

と詳細も聞かずに即答したのですが、沖縄の開放的な空気が私を狂わせたに違いありません。

結局、翌週に打合せを行い、兵庫県と尼崎市で絶賛実証実験中のシェアサイクルの可能性を探るべく、月に1回、尼崎市内にあるシェアサイクル「HELLO CYCLING」の13か所のポートから、いろんなルートで尼崎城を目指す、ということに決まったのです。

 

◆尼崎チャリ奉行とは
尼崎市内でシェアサイクル「HELLO CYCLING」を運営する会社の中の人。とりあえず第1回は一人で執筆したが、持ち回りにしようかどうしようか思案中。

#1尼崎市役所にて

チャリ奉行(以下「チ」)「第1 回は、尼崎市役所から尼崎城を目指します。」
アマガスキー(以下「ア」)「はい。で、どのルートで行きます?」
「それは、尼崎を知り尽くすアマガスキーさんに任せます。」
「じゃあ、まずは自転車置き場に置いてある自転車をチェックしましょう。」
「?」
「見てください。この自転車のフレーム! 『SELECT DREAMS』って、どういう意味なんですかね?」
「普通のママチャリなんですが・・・」
「こっちは『TAKETONBO BIG』です。」
「あの、自転車ウォッチも面白いんですが、そろそろ城に行かないと日が暮れちゃいますよ。」
ようやく自転車置き場を抜け出したと思ったら、市役所バス停でアマガスキーさんが急停車。
「みどころ案内板があります。しかし、市役所から城まで、見事にみどころがありません。」
「いきなりこの企画、頓挫ですね。」
「お、こんなところに『光化学スモッグ広報表示盤』が?! 知らなかったです。」
「最近は空気もきれいになって、表示盤が光ることもめっきり無くなってそうです。」
「とりあえず、橘公園に行ってみましょう。」
「そうしましょう。この市役所の建物、かっこよくて大好きなんですが、先を急ぎましょう。」
「村野藤吾の設計ですからね。」

#2 橘公園にて

「ここ、橘通りっていうんですが、日本の道百選に選ばれてるんですよ。」
「なんと! それは、私が日本の道百選を巡っていると知っての発言ですか?」
「え゛? そんな趣味まであるとは知りませんでした。」
「いや、うれしいなあ。ここでまた1 か所制覇できるなんて!」
「(なんか喜んでるけど、違ったらどうしよ・・・)確か日本の道百選に選ばれてたはずなんですが・・・」
「まあ、巡っていると言っても、偶然行ったところをチェックしてるだけなんです。」
「ほら、あそこに碑があります。あー、よかったあ。」
「ほんまですね。やったー、また一つコレクションが増えた。」
「あと、公園の中にライオン像があるじゃないですか。」
「ほんまですね。」
「注目すべきはあの台座。なんでも、砲台だったそうです。」
「確かにそれっぽいです。この企画、楽しいですね。いつも見てる風景が違って見えます。」
「では、次はこの3 月で閉館する公民館を見に行きましょう。」
「それは残念ですね。ここから近いんですか?」
「この『コミュニティ道路』を下って行った先です。」
「行ってみましょう!」

#3 中央公民館にて

「この建物、なかなかでかいですね。公民館というから、集会所みたいなのを想像していました。」
「中に入ってみましょう。」
「いいんですかね・・・まあ、公民館ですからいいですよね。結構人も出入りしています。」
「閉館が近いんで、中はさようならモード全開ですよ。」
「たしかに。」
「今日は、えっと・・・『ピアニカの魔術師ミッチュリーと仲間たちの演奏会』をやってますね。」
「5 時からということは、あと30 分ほどです。」
「うわあ、聴いていきたいなあ。」
「置いていきますよ。」
「せっかくなんで、新しい公民館も見に行きますか?」
「あ、単になくなるんじゃないんですね。」
再び自転車にまたがり、1ブロック東へ走ると、真新しい建物が鎮座しています。
「めっちゃでかいですね」
「思い出の詰まった公民館がなくなるからしんみりしていたんですが、パワーアップしてますやん」
「生涯学習プラザ、地域振興センター、社会福祉協議会も入るみたいです。個人的には「中央北」生
涯学習プラザという名称が気になります。」
「それは、「中央地区」の北にあるという意味でしょう。」

#4 難波八幡神社にて

「Google マップによると、この南に史跡があるそうです。」
「あ、それ、知ってます。私も気になって、以前に見に行きました。」
「このやけに広い斜めの道も不思議ですね。」
「これは、都市計画で決めて作り始めたけど、まさに道半ばなのでしょう。」
史跡マークがついているというのは、難波八幡神社にある「軍艦榛名檣」。檣は、「ショウ、ほばしら」と読み、まさに帆を張る柱なのですが、なぜこんな内陸にあるのでしょうか。
「難波八幡神社につきました。」
「案内板があったような気がするんですが・・・ないですね。」
「地元の人に聞き込みをしてみましょう。すみません。これ、どうしてここに立てられてるんでしょうか。」
通りかかりのご婦人(以下「通」)「県立塚口病院のあった場所にもともとは立てられていたそうなんで
すが、病院を建てる時に縁があってこちらに移設されたそうです。私も詳しいことは知らないのですが。」
「その塚口病院すら、すでになくなって総合医療センターになりました。」
「ところが、最近は、これを見に全国各地から訪ねてくる方がいっぱいおられるんです。」
「なんででしょう。」
「なにか、ゲームに関係があるとか・・・」
「分かった!『艦これ』や!」
「いやあ、マニアごころをくすぐりますね。これは。」

#5 尼崎城にて

これから毎月、違うルートで城まで行こうという野望があるため、道選びにてこずりましたが、なんとか日
没までにお城に到着。
「フェンスがあって入れません。」
「そりゃそうですよ。開城は3 月29 日なんですから。」
「にしても、植栽もだいぶ整備されてきましたね。」
「まだまだ先だと思っていましたが、もうすぐですねえ。」
「城に入れなくて、フェンスにしがみつくチャリ奉行の写真でも撮りますか?」
「お断りします(笑)」
「ちなみに、城にもシェアサイクルは置かれるんですか。」
「トップシークレットですが、置かれます。」
「ということは、次からはここで自転車を返却して、という終わり方になるんですね。」
「今日はそれができないんで、尼崎駅前にあるポートに返却します。」
「登城かなわず、がっくり肩を落として歩くチャリ奉行の後ろ姿を撮ってもいいですか?」
「やめてください(笑)。それはさておき、次回も同行してくださいね。」
「スケジュールが合えば」
「いや、このスタイルで始めちゃったので、お願いしますよ」
(第1 回完)