店主のご夫妻のこだわりの数々

このお店のコンセプトは「1人や2人でも来てもらいやすいお店」。

お客さんのリクエストに応えたメニューも多数あるなど、お客さんとのつながりを大切にされている居酒屋です。

お店のこだわりは、福井県にある田嶋酒造さんから仕入れている昔ながらで上品なお酒。

ちなみに福井県は、店主の米田さんのお父様の故郷であり、奥様の故郷でもあるなど、ご夫妻にとってゆかりのある場所なんだとか。

同じく福井県は大野市の名産である“上庄里芋”を使った“里芋といかの煮物”はお店の人気商品。里芋を入荷できる時期だけの期間限定で毎年提供されています。

また、店主の米田さんはイベントが大好き！

夏は竹を用意して本格的な流しそうめんをしたり、冬はおでんを提供したりと、四季を大切にされているところもこのお店ならではのポイントです！

そんな米田さんが、居酒屋を経営することになったきっかけはいったい何だったのでしょうか……

前職はハンドバッグのメーカー！？

米田さんは前職で、ハンドバッグのメーカーとしてお仕事をされていました。

職人さんや商品を卸しているアパレル業者さんとのつながりはあったものの、実際にバッグを買って使ってくださる消費者の方とは関わりがなかったとか…。

そんな環境に物足りなさを感じていた時、製品の通信販売をする機会がありました。

その時の経験が、居酒屋経営を始めるきっかけになったという米田さん。

今でもお客さんと直接関われるこの仕事にやりがいを感じていると仰っていました。

こだわりの食材やお酒を用意したり、催しを計画したりする米田さんの原動力は、人とのかかわりを大事にしている米田さんの、お客さんを楽しませたい、喜ばせたいという思いなのかもしれません。

居酒屋経営は夫婦二人の夢

実は、この「nemo × 夢 kitchen」というお店を始めることは、米田さんだけでなく、奥様の夢でもありました。

昔から飲み歩きが好きだった米田さん。仕事がひと段落したら、BARを経営したいという夢があったそう。

同時に奥様も料理が好きで、いつか自分のお店で自分の料理を振舞いたいという思いがありました。

そんな米田夫妻は３年前、ついに仕事を辞めて夫婦2人で尼崎にお店を構えることに…！

夫婦2人でやっているからこそ、体調が悪い時は無理せずお店を休むなど、気楽にお店を続けることができるそうです。

そして、皆さんも気になっていたであろう、この「nemo × 夢 kitchen」という店名は、「nemo」は米田さんが、「夢」は奥さんが、それぞれ使っていたハンドルネームが由来だそう。

2人の夢が叶ったお店に2人の名前を付けるなんて素敵ですよね！

実家の母を思い出す、懐かしの味！

実は、私たち関学生がこのお店の取材をするのは２回目。

最初の取材時は新型コロナウイルス感染症拡大のため休業中で、お料理をいただくことができませんでしたが…。
営業を再開したという情報を仕入れ、先日久しぶりにお店に行ってきました！

最初の取材から時間が経っていましたが、私たち学生のことを覚えていてくださり、なんだか嬉しくなりました。

たくさんのメニューの中から、米田さんおすすめを3品と、気になった“まかないパスタ”というメニューを注文。

お通しからスイーツまで、おいしいが止まりませんでした！

私たちが食事をいただいている間にも、続々と来る常連さんが気さくに話しかけてくれ、取材中はとても会話が弾みました！

米田さんもお客さんもとっても優しくしてくださり、今度は取材以外でもお邪魔したい！と思いました。

皆さんも、米田さんの夢が叶ったアットホームなこのお店で気のいい常連さんの仲間入りをしてみませんか？

文・撮影：関西学院大学経済学部栗田研究室
（掲載情報は2022年6月時点のものです）