「魚料理へのこだわりとメニューの魅力」


店主は宝塚の飲食店で5年間修行を積み、「自分の店を持ちたい」という夢を叶えるために独立を決意。
開業までにはやるべきことが山積みでしたが、地元の友人、家族など多くの人々に支えられ、
ついにお店をオープンさせることができたそうです。
魅力は、何といっても新鮮な魚を使った料理の数々です。
魚へのまっすぐな情熱と、確かな目利きが光る料理の数々は、訪れる人の心をつかみます。
店主は毎朝市場まで足を運び、自分の目で魚を見て、納得したものだけを仕入れています。
人気メニュー「お造りデラックス定食」は、12種類の刺身を一度に楽しめる贅沢な定食です。
マグロや鯛、サーモンなど、その日によって内容が変わるのも楽しみのひとつです。
どの刺身も厚みがあり、食べ応えも抜群です。
魚の旨みをダイレクトに感じてもらえるよう、切り方や盛り付けにも工夫が施されています。
「本日のお魚定食」では、その日に仕入れた魚を使って、焼き物や煮付け、フライ、唐揚げ、お造り、炙りなどの中から2種類の調理方法を選ぶことができます。
「いろんな調理法で魚を楽しんでほしい」という店主の思いが詰まった定食です。
さらに、魚も調理法もすべて店主におまかせの「おぎたのおまかせ定食」もあり、
何が出てくるのか分からないというワクワク感も味わえます。
「地域と向き合う店主の姿勢」

印象に残ったのは、店主の明るく元気な声です。
お客さまの来店時には「いらっしゃいませ!」、退店時には「ありがとうございました!」と、
明るい声で挨拶されており、感謝と歓迎の気持ちが伝わってきました。
店主は、尼崎でお店を続ける中で、人々の「正直さ」に助けられてきたといいます。
良い点も悪い点も率直に伝えてくれるからこそ、改善につなげやすく、より良い店づくりに生かせているそうです。
そうした地域の声に応えるように、料理だけでなく、空間づくりにも力を入れています。
スタッフ同士の連携や、お客さまへの細やかな気配りが心地よい雰囲気を生み出し、
初めての人でも自然とリラックスできるような空気が流れています。
「スタッフが楽しく働いていないと、お店の空気にも表れる」と店主は話します。
その言葉通り、働く人もお客さまも気持ちよく過ごせるような環境づくりを心がけており、
そうした姿勢が料理の美味しさをさらに引き立てているのかもしれません。
「魚の魅力をもっと多くの人に」

「魚は捨てるところが少なくて調理法の幅も広く、お肉とは違った魅力があります」と店主は語ります。
魚に対する深い愛情を持っている店主は、小さい頃に魚に親しむ機会がなかった人や、
少し苦手意識のある人にも、その美味しさを知ってもらいたいという思いで料理を提供しています。
お店には、学生から、仕事帰りの会社員、カップル、家族連れ、年配の方まで、幅広い層のお客さまが訪れます。
特に休日や祝日には行列ができることもあり、その人気ぶりがうかがえます。
今後について店主は、「もっと多くの人に魚料理の魅力を伝えていきたい。
並んででも来てくださるお客さまがいるからこそ、もっと多くの人を迎えられるようにしたい」と話していました。
最後に、「魚が苦手な人にこそ、ぜひ一度食べてみてほしい」と語ってくれました。
提供される料理は、魚に対するイメージをきっと変えてくれるはずです。
魚とまっすぐ向き合って生まれた料理の数々を、ぜひ味わってみてください!
Information
魚処 おぎた
住所 :兵庫県尼崎市富松町2丁目31−1
営業時間:昼 11:00~15:00 夜 16:30~21:00 火曜日は定休日
TEL:080‐6127‐3619
アクセス:阪急塚口駅から徒歩14分 / 阪神武庫之荘駅から徒歩19分
Instagram:https://www.instagram.com/sakanadokoroogita/?hl=ja
文章・写真:関西学院大学経済学部栗田研究室

私たち関西学院大学経済学部栗田研究室は「これまで尼崎を支えてきた地元のお店や人々の魅力を伝えるとともに、未だ『苦い』印象をもたれることのある尼崎のイメージを今まで以上に親しみやすく、『甘い』ものへと変えていく」という想いでこの「甘尼」の活動を行っています。
詳しい活動紹介はホームページから→https://kurikuriresearch.wixsite.com/website