1 櫻井神社
櫻井神社は、明治15年(1883年)、櫻井松平の祖、信定公を祀り、尼崎城内に建立されました。当時の姿そのままに保存されてきた市内でも数少ない木造建築物で、再建された尼崎城のすぐ南側にあります。最後の尼崎藩主である忠興公は、明治10年の西南戦争で敵味方の区別なく負傷者の手当をしました。後に、この功績が政府に認められ、明治20年(1887年)日本赤十字社が誕生しました。
歴史ある櫻井神社。先日活動休止したアイドルグループ「嵐」のメンバーである櫻井翔さんの名前がつくことから、グループの活動休止前には全国から多くのファンが訪れていました。コンサートの当選祈願の絵馬がたくさん。今でも嵐の、そして櫻井翔さんの活躍を願って多くのファンで盛り上がっています。
2 尼崎えびす神社
主祭神は、海の神、海上安全の神、漁業の神、商売の神である事代主(ことしろぬし)。
尼崎のまちが、商業、工業で発展していくなか、尼崎えびす神社も商売繁盛の神様「尼のえべっさん」として知られるようになりました。
「尼のえべっさん」といえば、朱色の大鳥居。阪神電車の高架沿いに、その大きさからひときわ目立っていて、凛としたその雄姿はまさに尼崎のシンボル。厳島神社の大鳥居よりも40センチほど高いとか。
尼崎えびす神社は、可愛らしい御朱印が大人気ですが、隣接する公園ではお花も魅力的です。春には黄色のミモザが彩りを添えています。
3 貴布禰神社
「尼のきふねさん」で親しまれている貴布禰神社。国道43号線沿い、阪神電車出屋敷駅から東に徒歩約5分。かつての尼崎城主の崇敬が篤く代々御祈願所を務め、もともとは尼崎城内三の丸にありましたが、江戸時代の尼崎城築城の折、現在の場所になりました。貴布禰神社では年に3回、神社の社務所で「きふね寄席」が、10月には尼の特産品、尼芋奉納祭が開催されています。
境内にある白波稲荷神社の屋根を社殿の横から見上げると、懸魚にハートマークが。「尼のきふねさん」には愛が溢れているんです。ぜひ探してみてくださいね。
そびえ立つ大鳥居は、鳥居としては珍しい深緑色。朱塗りの鳥居が社殿とのバランスを欠き、また国道43号線沿いという周囲の状況から、汚れの目立たない色が選ばれたんだ、とか。
住所:尼崎市西本町6丁目246
URL:尼崎総氏神 貴布禰神社