小説『尼崎ストロベリー』とは?
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作者は、兵庫県出身の成海隼人(なるみはやと)さん。
あらすじ
尼崎の街で親子二人、寄り添って暮らす高校生の駿一と母親。決して裕福な生活ではないが、「笑い」を愛する二人は幸せな日々を過ごしていた。
そんな二人に、ある日、母の病という現実がのしかかる。余命半年という宣告。
母を救うため、駿一が探し出した治療法、それは「笑い」によるNK(ナチュラルキラー)細胞療法だった。僕の「笑い」でオカンを救えるのかもしれない。二人が愛した「笑い」の力を信じ、幼馴染のマコトと漫才コンビ「ストロベリーズ」を結成し、高校生漫才大会に出場することに。
全てを、笑いに変えなさい、—母の言葉を胸に、少年は今、舞台に立つ。なんだってできる。オカンを救うためなら。起こしてみせる。奇跡を—。
小説には、実在する尼崎のお店やスポットがたくさん出てきます!
もちろん尼崎中央商店街や、三和本通商店街も……
今回は、『尼崎ストロベリー』を引用しながら商店街をご紹介。
一緒に散策していきましょう。
スタートは阪神尼崎駅
尼崎中央商店街と三和本通商店街は、阪神尼崎駅と、そのお隣出屋敷駅の間に広がっています。
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噴水広場を西方面へ抜けると、左手にペンチ、右手に金槌を握りしめ、髪を逆立てた勇ましいハニワのような鉄鋼戦士の銅像が建っている。工業とともに発展してきた工都・尼崎をイメージした「工業の神さま」像らしい。(『尼崎ストロベリー』、p,71)
こちらの「工業の神」は、あまがさき観光局のインスタグラム(@ama_kankou)でも以前投稿しました♪
尼崎中央商店街
ではいよいよ、尼崎中央商店街に入って行きましょう!
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商店街の入り口看板には、この商店街を金融という側面から支えてきた尼崎信用金庫、通称「あましん」という表記が象徴的である。(『尼崎ストロベリー』、p.71)
こちらが尼崎中央商店街の正門といっても過言ではない1番街の入り口です。
この奥に、尼崎ワールドが広がっているのです……
(なぜか2番街はありません……!)
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右手にパチンコ屋、左手にパチンコ屋、少し歩くとまたパチンコ屋、日本中のパチンコ屋がここに集積している気さえするほどパチンコ屋が犇(ひしめ)いている。(中略)衣食住に一つ足す。すなわち、この商店街は、古くから尼崎市民の「衣食住賭」を支えてきたのだ(『尼崎ストロベリー』、p,71)
確かにパチンコ屋がお出迎えしてくれるのには、度肝を抜かれるかも……
でも、これが尼崎中央商店街のありのまま。「らしさ」なんです!
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商店街を突き進むと、3丁目カーニバルというゲームセンターが見えてくる。たくさんのUFOキャッチャーが並ぶ。エヴァンゲリオンの初号機フィギュアや、たまごっちなど若者に流行の景品がラインナップされる。(『尼崎ストロベリー』、p,72)
看板のフォントが、何とも言えずポップで可愛いですよね。今にもにぎやかな音が聞こえてきそう!
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アーケードの上を泳いでいる「めでタイガー」。こちらは2021年10月20日に撮影したものです!
平日ですが結構賑わっていると思いませんか?
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百均の隣にクレープ屋さんがあって、その前は衣料品店で……
虎のハッピを来たおばちゃんも吊られています(笑)
なんだかカオスな空間です。
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三和本通商店街
中央商店街を進むと、商店街が交差する場所があります。左右に伸びる通りが三和本通商店街です。
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こんな昭和レトロな昔ながらの食堂も。
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古くから営業している寂びれた玩具屋が見えてきた。店舗入り口の上部には「坊チャン嬢チャンの店・おもちゃのたけいち」と紺色のゴシック体で表示されている。—坊チャン嬢チャン—、というフォントが昭和的レトロを演出する。(『尼崎ストロベリー』、p,73)
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「あ、駿ちゃん?あそこのコロッケ食おか?」
伊藤ハムと刻まれた看板の下で、遮二無二コロッケを揚げている精肉店のおっちゃんを見つけたマコトが言った。(『尼崎ストロベリー』、p,77)
こちら、コロッケが食べられるのはフライデー(金曜日)だけなので、要注意!
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いかがでしょうか?
小説「尼崎ストロベリー」の舞台となっている、尼崎中央商店街・三和本通商店街。
古き良き日本の姿が残る元気な商店街の一つです。
実際に歩いて、商店街の雰囲気を感じていただくのが一番!ぜひ尼崎へお越しくださいね!
作者の成海隼人さんのトークイベントが開催されます!
あまがさき観光案内所では、『尼崎ストロベリー』を好評発売中!
2021年11月6日(土)には、作者・成海隼人さんのトークイベント・サイン会も開催予定です。
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