史跡文化財 全昌寺(ゼンショウジ) 寺町で唯一の曹洞宗の寺院です。戸田家の菩提寺として大津市に建立されましたが、元和3年(1617)戸田氏鉄が尼崎藩主として尼崎へ所替えの際、随伴した僧、雪山呑秀和尚によってこの地に再興されたものです。
史跡文化財 広徳寺(コウトクジ) 明徳元年(1390)京都大徳寺の言外宗忠和尚の開基と伝えられています。中世には大徳寺の塔頭如意庵の末寺で、元和年間(1615-1624)に尼崎城築城にともない寺町に移転したといわれています。
史跡文化財 法園寺(ホウオンジ) 法園寺は、室町時代に勝誉恵光法園上人が開基したと伝えられ、尼崎城築城にともない寺町へ移転されました。寺には豊臣秀吉のもとで肥後国主在任中の領地内反乱の責により切腹させられた佐々成政の墓碑があります。
史跡文化財 常楽寺(ジョウラクジ) 永正元年(1504)心誉浄雲上人による開基と伝えられています。尼崎城築城に際して寺町に移されました。寛永12年(1635)には、尼崎藩主戸田氏鉄が美濃大垣へ移封される際、大垣に分寺されています。
史跡文化財 大覚寺(ダイカクジ) 現存する尼崎最古の名刹で律宗の寺院です。建物は明治10年(1877)の大火で焼失し再建されました。推古8年(600)に聖徳太子が百済の高僧日羅上人に命じて長洲の浦に造らせた寺と伝えられています。
史跡文化財 長遠寺(ヂョウオンジ) 長遠寺の「大堯山縁起」によれば、観応元年(1350)日恩上人の開基と伝えられています。尼崎城築城に際して現在地へ移転しました。本堂と多宝塔は、桃山時代の特徴がよく表れた建物で国指定重要文化財です。
史跡文化財 専念寺(センネンジ) 平重盛が、法然上人に帰依し、西仙房心寂を招いて治承元年(1177)に建立したと伝えられています。重盛の菩提所であったことから朱塗りの山門を許され、山門に朱色を施し通称「赤門の寺」と呼ばれています。
史跡文化財 桜井神社(サクライジンジャ) 明治15年(1882)に尼崎藩主松平氏の祖、桜井内膳正信定を祭神として、旧藩士の有志が、旧尼崎城内の西大手橋東詰に建立し、その後国道43号線敷設のため昭和36年(1961)に現在地に遷宮しました。
史跡文化財 貴布禰神社(キフネジンジャ) 「尼のきふねさん」と親しまれ、主神は海人の守護神であり、また雨乞いの神でした。尼崎藩の社として、幕末の旱魃や黒船来航の時には藩のために祈祷が行われました。夏祭りには山車が出て賑わいます。
史跡文化財 尼崎えびす神社(エビスジンジャ) 例年1月9日・10日・11日には、商売繁盛・家内安全を祈願する「十日えびす」が開催されます。市内最大の商業地域である中央・三和・出屋敷の商店街や市場に隣接し、買い物とあわせて訪れる人々で賑わいます。