関学生が行く!尼崎の“おいしい”の裏側!vol.16

阪神塚口駅より徒歩6分。尼崎ではなかなかお目にかかれない可愛いマフィンと本場パリ仕込みのパンに出会えます。お店の名前は「セ・ミュー塚口店」。今回は、あまがさき観光局で連載中の「#尼崎食堂」の番外編として、関西学院大学の栗田ゼミの学生さんが、尼崎の本格的かつ可愛いパン屋さん「セ・ミュー塚口店」店主の佐々木さんにお話を伺い、尼崎の“おいしい”の裏側に迫ってくれました!

まるで保育園?な外観とこだわりの販売法式

五合橋線を北上し、阪急塚口駅に近づいたころ、左手に見えるカラフルな外観。

こちらがパンとマフィンのお店「セ・ミュー」さんです。

店主こだわりの明るい色がたくさん使われた外観は、保育園と間違える人も多いんだそう。

店内はケーキ屋さんのような対面式になっており、全てショーケースに入れられています。

これは、「パリのブーランジェリーのような対面販売形式にしたい」というオーナーの佐々木さんのこだわりの一つ。対面販売だとお店の人との距離も縮まりますよね。接客のときにはお客さんとの会話を大切にしており、できるだけお客さんの要望に応えるようにもしているそうです。

また、ショーケースがあると、まるでケーキを買う時のような”ワクワク感”があって、パンを買うという何気ない日常の行為にちょっぴり特別な意味を持たせることができるように感じます!

オープンに至るまでの経緯と創業者の想い

創業者の佐々木さんは、パン業界に入ったのち、フランスへ渡り、1年間修行を積んで、ご自身のお店をオープン。自分のお店を持ったのは、”自分のやり方で好きなことをしたい”という想いからでした。


店名の「セ・ミュー」というのは、”より良く、より上を目指す”という意味のフランス語です。”みなさんの日常をより良く、より美味しいものを提供したい”という想いが込められています。

商品へのこだわり

お店で出しているものには、フランス産の粉や、配合に2年ほどかけた北海道100%のオリジナルの粉、十勝産小豆など、産地がはっきりしているものを使用しているのだそう。

また、仕込みにはフランスでの経験が生きています。日本では当日仕込みが基本ですが、フランスでは前日仕込みがメジャーになっているんだとか。セ・ミューでも前日仕込みを行っています。

「いつもと同じ味・見た目・大きさを作るために、気温や湿度を配慮して調節することが難しい。」と佐々木さん。

他にも、「商品の名前はわかりやすくすること」や、「新メニューはお客さんとの会話で集めた要望に答えること」、「流行りの食材を取り入れてみる事」などを大切にしているそうです。

お客さんに「こんなパンはないのか」と言われ、商品化されたパンもあるのだとか!

マフィンに込める想い

セ・ミューの特徴と言えば、なんといっても30種類以上ものマフィンを取り扱っていること!

佐々木さんがもともと働いていたパン屋にはマフィンが少なく、自分のお店では種類を増やしたいと思っていたのだそう。


「マフィンのイメージを変えたい。」という佐々木さん。

「マフィンを主食にできないか。朝はパンだけ・バナナだけという人に、何か工夫してマフィンを提供できないか」と現在も模索しているんだそうです。佐々木さんには、マフィンに対する熱い思いがあるのです。

セ・ミューのマフィンはしっとりとした食感と、くどくない甘さが特微的です。朝食にもおやつにも持ってこいですよ!

環境問題にも取り組む

近年問題視されているフードロス問題。飲食店ならどこでもぶつかる壁ではないでしょうか。

セ・ミューはそんな環境問題にも取り組んでいます。食材の廃棄を“0″にするために、閉店間際に残っている商品は来てくれたお客さんにサービスしたり、働き手さんにあげたりしているそうです。

「捨てるくらいなら食べてもらいたい」という佐々木さんの思いから始まりました。

今後の目標

「いずれ、海外に進出すると思います。」


コロナの影響で渡航が制限されてしまった時期もありましたが、佐々木さんにはいつかは海外に進出したいという強い想いがあります。

セ・ミューのパンとマフィンを海外でも見られる日がいつか来るかもしれません!!

Information

セ・ミュー塚口店

住所 :〒661-0012 兵庫県尼崎市南塚口町8丁目4−37
営業時間:9:00-19:00(日:16:00)
定休日:月・火・木
TEL:06-6429-3555
アクセス:阪急塚口駅から徒歩6分西方向へ徒歩5分
Instagram:@cestmieuxtsukaguchi

文章・写真:関西学院大学経済学部栗田研究室

私たち関西学院大学経済学部栗田研究室は「これまで尼崎を支えてきた地元のお店や人々の魅力を伝えるとともに、未だ『苦い』印象をもたれることのある尼崎のイメージを今まで以上に親しみやすく、『甘い』ものへと変えていく」という想いでこの「甘尼」の活動を行っています。

詳しい活動紹介はホームページから→https://kurikuriresearch.wixsite.com/website

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