2021年11月、尼崎中央商店街に「ぎょっこ志」さんがオープンしました。
ぎょっこ志は、心斎橋の「ぼっこ志」、十三の「ばっこ志」、北浜の「ぶっこ志」と並ぶこころざ志グループのひとつです。
今回はこころざ志グループ代表の吉田裕志さんにお話を伺いました。
看板メニューは煮干味噌白湯ラーメン!
お店の看板メニューは煮干味噌白湯ラーメン!
国産にぼしで作ったソースと特殊な製法で作られた自家製味噌ダレは、濃厚白湯と相性抜群で一口飲むと止まらないおいしさです。
味の秘訣を吉田さんにお聞きしました。
まずは「自分が美味しいより、人が美味しい」を大事にすること。そのため、スープを1から作る時は味見が欠かせないんだとか。味見係は、主にぎょっこ志の店舗運営を担う永田さん夫妻が担当しています。
つぎに「方程式」。吉田さんには方程式と呼ばれる独自のスープ理論があります。スープは感覚ではなく理論で作るもの。「方程式」を知る永田さんからは「天才が作る数学ラーメン」と呼ばれています。
店主吉田さんの学生時代の夢は“社長”
吉田さんの学生時代の夢は、社長になること。大学卒業後一度就職しますが、退職しラーメン屋を開業しました。
その道のりは平坦なものではなかったはずですが、「大変だったことも終わってみたらどうでもいい」と話す吉田さん。「ほしいものがあるから頑張っているだけで、ほしいもののための努力はいくらでもできる」という言葉が印象的でした。
吉田さんの活力は、ワクワクすること。「北極圏にコンビニを出せるなら出したい」「アメリカに出店したい」「農業を始めたい」と、お話を伺うだけでこちらまでワクワクすることが次から次へと飛び出します。
ただ、ワクワクすることとギャンブルは違う、とも。地道な努力の上のワクワクを追い求めている方でした。
人気店の秘訣は店主吉田さんの“適応力”にあった
吉田さんにご自身の魅力について尋ねたところ、「適応力」という言葉が返ってきました。
「方程式」と呼ばれるスープ理論があっても必ず味見をしてもらい試行錯誤を重ねること、日ごろからお客さんや従業員、友人の意見に必ず耳を傾けること。どんな状況下であっても適応力を発揮して最高の一杯を作り出す。人気の秘訣は、店主吉田さんの人柄にありました。
お店は“志”
ばっこ志、ぶっこ志、ぼっこ志、そしてぎょっこ志。すべてのお店に共通するのは「志」の文字です。「お店を一文字で表すと?」と質問すると、やはり「志」との答えが返ってきました。そして、たとえ新しいお店であっても「ずうっとそこにあったら不思議に思わなくなる」とも話す吉田さん。
十三、心斎橋、北浜と、大阪市内の激戦区に「志」をかかげて店舗を展開してきた吉田さんは、「志」を大事にしながら地域になじんでいくことも大切に思われているようでした。
ラーメンは“人生そのもの”
「吉田さんにとってラーメンとは」と聞くと「人生そのもの」との答えが返ってきました。
吉田さんの人柄を感じつつ、スープ理論で作られた最高の一杯を味わいに、是非尼崎中央商店街のぎょっこ志さんへ足を運んでみてください。
Information
魚介味噌白湯 ぎょっこ志
住所 :尼崎市神田中通2–17 尼崎中央一番街
営業時間:11:00〜15:00 17:30〜22:30 L.O 土日祝11:00〜22:30 L.O
定休日:なし
アクセス:阪神尼崎駅から徒歩1分
URL:https://tabelog.com/hyogo/A2803/A280304/28061901/(食べログ)
https://www.instagram.com/gyokkoshi_ramen/?__coig_restricted=1(インスタグラム)
文章・写真:関西学院大学経済学部栗田研究室
私たち関西学院大学経済学部栗田研究室は「これまで尼崎を支えてきた地元のお店や人々の魅力を伝えるとともに、未だ『苦い』印象をもたれることのある尼崎のイメージを今まで以上に親しみやすく、『甘い』ものへと変えていく」という想いでこの「甘尼」の活動を行っています。
詳しい活動紹介はホームページから→https://kurikuriresearch.wixsite.com/website