「阪神尼崎駅周辺」とは言えど、実は結構広い本展覧会のエリア。
「作品を見ながら歩くとどれくらいかかるの?」
「どんな順番で回ればいいの?」
そんな疑問を解決すべく、
1日で計画的に作品を全制覇するコースと、
2日間じっくり巡るキュレーター高見澤おすすめコースの
2プランをご紹介!
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実は結構広い本展覧会のエリア。
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まちあるきプラン
じっくり2日プラン
まちのことを知りつくした観光局スタッフがプランニング!
1日で計画的にがっつり楽しみましょう!
まちのことを知りつくした
観光局スタッフがプランニング!
1日で計画的にがっつり楽しむコースです。
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9:00
あまがさき観光案内所
まずは、あまがさき観光案内所で特別周遊MAPを受け取ろう!MAPには作品の設置箇所の他、期間中のイベントなどの情報も載っています。アート・ストロールを回るには必須!!
9:15
尼崎城址公園(中央図書館・尼崎城)
お城や公園をぶらぶら♪お城の中からは、図書館の作品を上から見ることができます。もちろん城の中にも作品が。
鑑賞時間:55分
10:05
旧警察署・二の丸公園・歴史博物館
突如現れる作品に驚くことなかれ!さらにてくてく歩いて歴史博物館まで。
鑑賞時間:40分
10:55
開明庁舎
元小学校で作品を鑑賞!新進気鋭のアーティストたちの作品を4作品展示します。
鑑賞時間:40分
12:00
ランチタイム(@商店街)
ランチタイムは尼崎グルメに舌鼓。商店街ではお得なサービスが受けられるお店も!▶︎こちらからチェック!
エリア内のおすすめ店舗は▶︎「#尼崎食堂『あまがさきアート・ストロールと一緒に楽しみたい!会場周辺のグルメ特集』」をチェック!
12:55
尼信会館
尼信会館は、尼崎信用金庫の企業ミュージアム。尼崎藩主のお宝の展示や、地域の芸術家の企画展も開催されており、▶︎3/26(土)からはこんな展覧会も開催!
鑑賞時間:10分
13:10
寺町(大覚寺)
商店街と打って変わって静かな街並みの寺町で、ゆっくり作品鑑賞を。
鑑賞時間:10分
13:35
貴布禰神社
二組のアーティストが展示。キッチンカーでの軽食販売や尼崎名物だんじりの展示もあります。
鑑賞時間:15分
13:55
三和市場
知る人ぞ知る「三和市場」。尼崎一ディープな場所?!
鑑賞時間:20分
14:20
尼崎えびす神社
繁華街に突如として現れる朱色の鳥居。
厳島神社の大鳥居よりも40センチほど高いというのは、あまの豆知識としてぜひ覚えて帰って欲しい。
鑑賞時間:10分
14:40
小休憩
結構歩きましたね。ちょっと一休み。
ー中央公園2階を通って
公園2階では、チョークアーティストの作品を展示。製作途中に出会えたらラッキー!
15:25
庄下川公園
こちらの作品は、とても大きな作品!風にたなびく姿を下から見上げて。
鑑賞時間:10分
15:45
A-Lab
今日の〆は特別展示のA-Lab!「Enjoy!」をテーマに、10組ものアーティストが作品を展示しています。
鑑賞時間:45分
16:45
あまがさき観光案内所
会期限定のミュージアムショップでアートなお土産を。
アンケートに答えて、アート・ストロールオリジナル缶バッチをゲットするのも忘れずに!
18:00〜
尼崎城 夜の特別営業
土日祝日は、作品が夜の特別バージョンに!
5階から望む中央図書館の作品にも注目!
※1•4•5階のみ入城可
※通常営業時の入城券をお持ちの方は再入城可(当日限り有効)
夜間入城時間:18:00〜20:00(最終入城は19:30)
主催:尼崎城址公園管理運営企業体
街の景色やイベントを楽しみながら、じっくり時間をかけて巡る
キュレーター高見澤おすすめの楽しみ方。
街の景色やイベントを楽しみながら、
じっくり時間をかけて巡る
キュレーター高見澤おすすめの楽しみ方
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ー朝9時過ぎ
あまがさき観光案内所
駅を北側に出ると噴水の向こうに不思議なオブジェが。可愛い作品に腰掛けて写真撮影、アートストロールの始まりはじまり。
早速、あまがさき観光案内所の中でMAPをゲットします。
アートショップもあるけどこれは最後のお楽しみ。
観光案内所の屋上では路面にチョークで描かれた絵画を発見。タイミングが良ければライブペインティングを見られるかも。
会期中にどんどん完成度が上がってゆきます。
ーこのまま立体歩道橋を通って、まずは庄下川公園に行きましょう。
庄下川公園
木々の間に風に揺れる布の作品。しばしベンチで一休み。
A-Lab
多様なテーマの先端的な現代アート作品の展覧会が一年を通じて鑑賞できる貴重な施設。今回は10組のアーティストの作品が展示されています。
見応えのある充実した楽しい展示をじっくり楽しみます。
現代アートのいろいろなスタイルを鑑賞したらあなたの頭はアート脳になっているはず。
ー再び国道2号線方面にぶらぶら南下。展覧会会場ではないけれど尼崎市総合文化センターの中にある▶白髪一雄記念室へ。
美術の概念を書き換えたアーティストの作品を見ると元気が出ます。
ーここでお昼。
お天気が良ければコンビニで食材をゲットして庄下川公園でランチタイムはいかがですか。
立体歩道橋を南に戻って「アマゴッタ」で油そばなどもありかも。
ー空中回廊が庄下川を越える手前のエレベーターで地上に降りて川沿いを南に進み、阪神電車のガードをくぐると城内エリア。
左にレンガ造りの立派な建物が。これは阪神電車の旧発電所。歴史を感じます。
尼崎城外堀
そしてそのまま進むと今度は右、図書館の擁壁に大きな平面作品が見えます。
漫画?そうなんです漫画の手法を用いた絵画作品です。
そういえば7番の作品が見当たりません。この作品はあるポイントからしか鑑賞できません。
そのポイントは図書館の3階にあります。
館内の階段を上がって3階に進むと閲覧室には入らずその手前を左に。
休憩エリアの北側の窓から下を見下ろすと…。読書の妨げにならないように静かに鑑賞しましょう。
お城の中にも作品がありますが、それは後ほど。シャチホコポストを目印に旧尼崎警察署へ向かいましょう。
旧尼崎警察署
その前にカラフルな5体の顔の作品が。なかなかのインパクトです。
車に注意して写真を撮りましょう。
二の丸公園
▶9 史枝
旧警察署のお隣、二の丸公園には優しい布の作品があります。庄下川公園の作品と同じアーティストです。
静かな公園でひと休み。
尼崎市立歴史博物館
ー一息ついたところで、二の丸公園の正面にある歴史博物館に。
2階に上がると昔の教室に作品があります。
不思議な人物像が2体、向かい合っています。どんな素材でできているのでしょうか。
歴史博物館が開館中は展示室も見逃せません。ゆっくり展示を鑑賞。あなたの知らなかった尼崎がそこにあります。
歴史博物館の展示室を巡りながら廊下を進むと中庭が見下ろせます。そこにあるのは巨大なオブジェ。見る角度によってさまざまな色彩が感じられる驚きの光景です。
ーさて、歴史博物館を出て再び顔の作品の前を通り過ぎ、お城に戻ります。
尼崎城
お城に入ると、1階奥の展示スペースには写真パネルがズラリ。衝撃です。
受付に戻ってチケットを購入、エレベーターで5階に上がりましょう。ここは展望エリアです。
西側の窓から図書館を望むと▶7 伊吹拓さんの作品が見えます。
角度や時間によって見え方が変わるのも屋外展示の醍醐味です。
ー尼崎の町を見渡して4階に移動します。
ここでは映像作品を楽しみましょう。さまざまなモチーフが織りなす不思議な世界観の作品です。
お城を楽しみながら2階へ降りると、▶5 しみずきみこさんの作品の続きが待っています。
アートストロールは芸術散歩。A -Labは尼崎の誇るべきアートセンター、世界が注目した白髪一雄の記念室、城内地区の建築群、そして日常に入り込んだ作品の数々、明日の後半戦が楽しみになること請け合いです。今日はよく歩きました。帰る前に商店街で美味しいご飯を食べましょう!
ー今日は昨日ゲットした地図を片手に阪神尼崎駅から南進します。
駅から程近くにある尼崎市開明庁舎。ここはかつての開明小学校、階段や廊下に面影があって懐かしいと感じる方も多いのでは。
木の階段を踏み締めて2階に上がります。
開明庁舎
▶12 藤田淑子
▶13 穂波梅太郎
▶14 STUDIO HAIDENBAN 廣田郁也
最初の部屋には藤田淑子さんの絵画と現代短歌の展示、深い印象のカーテンガールが待っています。
次の部屋は穂波梅太郎による物語の部屋。立体と絵画の展示です。次の部屋は、巨大な布に描かれた作品です。
三つの部屋を鑑賞し、美術館に来た気分に。3組のアーティストの個性と展示場所がもつ記憶が独特な空気感を醸しています。
そしてかつての校庭に出ると不思議でユーモラスな木彫が並んでいます。車?動物?ちょっと隠れた場所にも作品があるので、お見逃しなく。
開明庁舎の1階にはカフェがあり、その横にはかつての校長室が保存公開されています。ぜひ立ち寄りましょう。
ー校庭を抜けて、尼信会館へ。
信号の横に古い壁が残されていて、壁には窪みが刻まれています。これは第二次世界大戦の時の艦載機による機銃掃射の弾痕です。
身近なところに戦争の傷跡があるのは驚きです。
この壁が保存されている意味をふと考えさせられました。
信号を渡ると立派なお寺が。ここから寺町が広がります。
左前方に見えてくる白い壁の建物が尼信会館です。
尼崎信用金庫が創業80周年の記念事業の一環として建てたもの。尼崎城の白壁をイメージした4層の美しい外観です。
入り口横には赤煉瓦の旧本店が保存されていてこちらは大正時代のもの。
尼信会館
館内に入ると右側のロビーに。目に飛び込んでくるのは瀟洒な庭に展示されたオブジェです。
見慣れた光景が一変する作品です。
尼信会館ではさまざまな芸術家の作品が展示されいて、常設展では城下町尼崎や世界のコインのことが学べます。
時間をかけて鑑賞したいですね。
寺町に戻り、風情のある通りを西に向かうと何やら良い匂いがします。通りに面して小さな間口のたこ焼き屋さんがあります。
14個200円のたこ焼きは素朴な味で懐かしさいっぱい。
その並びには陶芸の窯元(伝統のある琴浦窯です)があってその向かいが尼崎最古の古刹、大覚寺です。
大覚寺
大覚寺の境内正面には能舞台があり、その手前に作品があります。さらに左にも沢山の陶板が。
一つ一つの図柄をじっくり鑑賞しましょう。
お寺にお参りして御朱印を授かります。特別な御朱印です。
ー寺町の石畳の道をさらに西に歩きます。
改めて尼崎にこんな情緒があったのかと気づきが新鮮です。
阪神電車の高架が見えたら左へ進み、消防署の前を通って銭湯の煙突を眺めながら歩いてゆくと貴布禰神社があります。
境内に入るとキッチンカーが見えますが、まずは拝殿前に。
貴布禰神社
大きな鉄の作品が待ち構えています。植物と生き物がモチーフの造形は圧倒的な存在感です。
貴布禰神社では会期中の土日祝に壮麗なだんじりの展示もあります。そして特別御朱印も。
さて、ここでキッチンカーで一休み。
ーひと息ついたところで消防署の前を戻って北上。
阪神電車の高架を通り過ぎると街の情緒が一変、三つの商店街の入り口が独特な風景を作っています。耳を澄ますと全盛期の活気が聞こえてくるようです。
ーホルモン焼きの名店に誘惑されながらアーケードに向かって右側の入口から三和市場に進みましょう。
昼なお暗い通路には文字通り、場所の記憶が詰まっています。
尼崎の発展の一翼を担った商店街、最もディープな尼崎かもしれません。
足元に気をつけながら進んで行くと中央通路とその周囲に作品があります。
三和市場
20〜25 German Suplex Airlines
▶前田真治 ▶風間天心 ▶太湯雅晴
尼崎を拠点に活動するアーティスト集団のメンバー3人がそれぞれ2作品づつ展示しています。
環境の暗さをあえて活かした作品は異次元の領域です。圧倒されてください。
なお、この三和市場にはライブハウスToraと小劇場、狂夏の市場劇場があります。
それぞれ若いオーナーが手作りで表現の場を運営して、この街の未来の芽を育てています。
こうした動きは尼崎の各地で行われています。ぜひみんなで応援したいですね。
ーそこから三和本通商店街、長ーい中央通り商店街を東に向かいます。この商店街は活気がみなぎりこれぞ尼崎!
生活雑貨や食料品などなんでも揃い、昭和レトロな喫茶店や美味しい飲食店もよりどりみどりです。
タイミングが良ければ大道芸人のパフォーマンスにも出会えます。
商店街の中ほどちょっと東寄りの交差点から尼崎えびす神社が見えるので行ってみましょう。
この神社の境内は公園になっていて巨大な鳥居が目印の市民の憩いの広場です。
尼崎えびす神社
境内の一角、丸い植え込みの中に木の彫刻が立っています。これは見てのお楽しみ。
彫刻のモデルはこの境内にある立て看板です。探してみましょう。
ここであまがさきアート・ストロールの作品をコンプリートです。
たこ焼きやキッチーカー、ホルモン焼きなど買い食いポイントも多く
小腹を満たしながら歩くのがおすすめ。
大いにお腹がすいた方は商店街周辺でお食事をどうぞ。
感染症対策に留意しながら少しお酒を飲むのも尼崎の味わいを感じる方法です。
ー最後に阪神尼崎駅前の観光案内所に戻ります。
あまがさき観光案内所
ここでは期間限定のアートショップがあって、尼崎の産業を活かした素敵なグッズやアーティストグッズが並んでいます。
アート関係の書籍もあって、この2日間で鍛えられたアート脳が刺激されます。
二日目のポイントは阪神電車の線を挟んで南と北の街のコントラストです。
全国の街が個性を失ってゆくように見える中、尼崎の多様性は本当に貴重です。
ここでは周りきれなかった尼崎も更に多様な表情を持っています。人も街も作品も多様性を大切にしたいですね。
また素敵な街と人と作品に出会えますように。