関学生が行く!尼崎の“おいしい”の裏側!vol.5

関学生が、尼崎のおいしいグルメの裏側を特集するこちらの企画。今回紹介するお店は、尾浜のバス停を降りてすぐにある「尾浜うどん 風車の郷」!交通量の多い幹線道路沿いに、ひっそりとのれんを構え、地元の良き風情が漂っているこのお店。現役関学生が取材に行ってきました!

忍たま乱太郎ファンの聖地「尾浜うどん」


店内に入ってまず目の前に飛び込んでくるのは、アニメ「忍たま乱太郎」のポスターやハガキの数々!

古民家をイメージした落ち着いた雰囲気の店内には、壁一面に「忍たま乱太郎」の写真や絵が飾られています。

壁には忍たま乱太郎グッズがたくさん!

「ここの店主さんは忍たま乱太郎の大ファンなのかな?」と思いながら店主さんにお話を聞いていくと、これには理由があることが分かってきました!


実はアニメ「忍たま乱太郎」の原作「落第忍者乱太郎」の作者は、ここ尼崎市出身の尼子騒兵衛氏。

壁いっぱいのグッズは、この店に訪れた忍たまファンの人たちが送ってきてくれたものなんだとか。

そして、この店を訪れる忍たまファンの目的は、尼崎市尾浜町に店を構えるここ「風車の郷」の名物メニュー「尾浜うどん」です!

「落第忍者乱太郎」こと「落乱」の登場人物には、尼崎の地名が由来となった名前のキャラが多くいます。

その一人「尾浜 勘右衛門」の名前と同じうどんということで忍たまファンの間で話題になり、ファンが多く訪れるお店になったのでした。

なんと、日本各地のみならず、世界中からお客さんが多く訪れているというから驚き!

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思わず眺めてしまうゼミ生

店主さんも、世界各国から訪れるお客さんとコミュニケーションを図りたいと、現在英語を勉強中なんだそう。

店主さんの素敵な笑顔、お客さんへの愛情溢れる接客は、訪れた人の心を掴んで離しません。

まさに「関西のおばちゃんの家」、とも言うべき安心感が、このお店にはあるのだなと感じました。

うどんを作っている店主

取材をさせていただく中で、店主さんの前向きな考え方や物事に対する姿勢には、本当に心を動かされるものがありました。

実はこちらのお店、2010年の創業当初から店内に「忍たま乱太郎」の写真や絵がたくさん飾られていたわけではないんだそう。


お店の創業前は、家族や地元の友人たちと、ほぼ毎日のように家でホームパーティーを開いていたという店主さん。


地域のさまざまな人が自らお酒やおつまみを持ち込んでいく中で、店主さんはある日「この雰囲気のまま、お店を始めよう」と考えたのだとか。

それが現在の、どこか懐かしい風情あるこの「風車の郷」の始まりでした。

風情ある看板

しかしその後、店主さんは「忍たま乱太郎」の発祥地が、ここ尼崎であることを知ります。

それまでは「忍たま乱太郎」について、あまり詳しいというわけではありませんでした。


しかし、「ファンの方々に喜んでほしいからねぇ」と自ら知識を身につけて、現在の可愛らしい店内に仕上げたそう。


年齢に関係なく学び続ける店主さんの前向きな姿勢には、学生である私たちも本当に頭が上がりません!

取材に行ってきました!

みんなから愛されるうどん


取材が進み、ちょっと小腹が空いてたな…なんて思っていると、ここで店主さんのご厚意で、お店自慢のうどんを提供していただきました。


「国産!安全!安心!無添加!」にこだわるうどんに胸を躍らせながら待っている間も、だしの香りが食欲をそそります。

しばらくして、シンプルですが店主さんのこだわり満点のうどんが運ばれてきました。

だしは醤油やみりんからこだわり、麺やトッピングのお肉に至るまで、店主さんの並々ならぬ思いが詰め込まれています。

だしを飲んだ一口目から「あぁ、美味しいなぁ」と、思わず笑みがこぼれてしまう一杯でした。

地元の人たちに愛され続ける理由が、分かったような気がしました。

尾浜うどん800円

忙しい現代人には恋しい、アットホームな雰囲気と店主さん自慢の美味しい料理が揃うこちらのお店に、ぜひ一度足をお運びくださいね!

Information

尾浜うどん 風車の郷

住所: 兵庫県尼崎市尾浜町3-24-15
営業時間:水・木曜日 11:30-14:00 17:00-22:00、金~日曜日 11:30-23:00、月・火曜日 定休日
(コロナ中は要請に従い、休業および時短営業をしている可能性があります)
問合せ:080-7647-7114
アクセス:JR尼崎駅から徒歩15分、尾浜バス停前すぐ

文章・写真:関西学院大学経済学部栗田研究室

私たち関西学院大学経済学部栗田研究室は「これまで尼崎を支えてきた地元のお店や人々の魅力を伝えるとともに、未だ『苦い』印象をもたれることのある尼崎のイメージを今まで以上に親しみやすく、『甘い』ものへと変えていく」という想いでこの「甘尼」の活動を行っています。

詳しい活動紹介はホームページから→https://kurikuriresearch.wixsite.com/website

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