「看板メニューは“彩り御膳”」

旬の魚と旬の野菜を美しく盛り付け、寿司桶に彩り豊かに仕立てた「彩り御膳」は、
「華の居酒屋 幸ぜん」のランチの看板メニューです。
皆さんは「お造り」と聞くと、どんなイメージを持たれますか?
マグロ、サーモン、鯛など定番の魚を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
では、「季節の魚」と聞くと、どんな魚を思い浮かべますか?
最もイメージしやすいのは、やはり秋刀魚(さんま)かもしれません。
名前に“秋”が入っていることからも、秋を代表する魚として親しまれています。
しかし、実は秋刀魚以外にも、季節を感じられる旬の魚はたくさんあるのです。
「華の居酒屋 幸ぜん」では、店主・河野さんの「魚を通じて季節を楽しんでほしい」という想いのもと、
四季折々の旬の魚を厳選し、提供されています。
彩り御膳では、お造り、天ぷら、揚げ物、炊き合わせなどが、まさに“彩り鮮やか”に盛り付けられ、
目でも舌でも楽しめる内容となっています。
また、「やっぱり魚は海鮮丼で楽しみたい!」という方にも嬉しい、
海鮮丼のメニューも用意されています。
「ランチをちょっと贅沢に!」

看板メニューとのことで、私も「華の居酒屋 幸ぜん」で、彩り御膳をいただきました!
料理が提供された瞬間、写真を撮りたくなる美しい盛り付けに感動しました。
どの小鉢も上品で、種類も豊富です。
特に印象的だったのは、新鮮なお造り。
素材の旨みが口の中いっぱいに広がりました。
天ぷらや炊き合わせも、お出汁の風味が心に染みわたります。
実は、このお出汁は店主が一から丁寧に仕込んでいるそうで、
そのこだわりと愛情が、伝わってきたのだと思います。
お腹も心も満たされる、そんなひとときでした。
常連さんたちがこの感覚にハマり、「華の居酒屋 幸ぜん」を訪れ続ける理由が、よくわかった気がします。
普段のランチではなかなか味わえない、
「季節」と「愛情」を感じられること間違いなしの一膳です。
「バブル時代の雰囲気を取り戻す!」

「バブル時代の和気あいあいとした雰囲気を取り戻したい」と、
店主の河野さんはおっしゃっていました。
河野さんは人と話すことが好きだそうで、
私がお店を訪ねた際にも、たくさんお話してくださいました。
河野さんのご両親はお寿司屋さんを営んでおられたそうで、
幼い頃からその店で、バブル時代のお客さんが楽しんでいる様子を見て育ったといいます。
その当時の賑やかで温かな雰囲気を令和の時代にも取り戻したいと考えているそうです。
従業員の方々も、営業としてではなく、心から楽しんで接客されている様子が伝わってきました。
このお店では、店とお客さんとのつながりだけでなく、お客さん同士のつながりも生まれることが多いそうです。
実際、私が訪れた時にいらっしゃった他のお客さん同士も、このお店で知り合った方々でした。
「料理を味と目で楽しむ。人とのつながりを楽しむ。
そうして、一つの料理、一つのお店から、あの和気あいあいとしたバブル時代の雰囲気を取り戻すことができる」と、
河野さんは語っていました。
また、「お客様と、お金ではないもっと大切な何かが合致したとき、喜んで帰っていただけるのだと思う」
ともおっしゃっていました。
お金ではなく、人と人とのつながりを料理を通して提供したいという河野さんの想いは、
常連の方々にも伝わっており、それがリピートに繋がっているのだと感じました。
そんな熱く、温かな想いを持ち、料理からお店の雰囲気にまでこだわっているからこそ
常連さんは「また来たい!」と感じるのだと思います。
「店主にとって魚とは」

河野さんに「ご自身にとって魚とは何か」と伺うと、
「季節を感じられる、奥の深い大好きな食材です」と答えてくださいました。
河野さんの作る魚料理は、単に“季節を感じられる魚料理”にとどまらず、
「食を通じてお客様に楽しんでもらいたい」という想いが込められています。
そのため、味だけでなく見た目にも季節感を大切にした、“目でも楽しめる魚料理”となっているのです。
Information
華の居酒屋 幸ぜん
住所:尼崎市南塚口町1丁目2-8
営業時間:11:30~13:30 17:00~23:00 定休日:木曜日
TEL:06-7174ー4972
アクセス:阪急塚口駅より徒歩3分
URL https://www.instagram.com/zen_shige_zen?igsh=MW95Nnk2Z2pwYW00
文章・写真:関西学院大学経済学部栗田研究室

私たち関西学院大学経済学部栗田研究室は「これまで尼崎を支えてきた地元のお店や人々の魅力を伝えるとともに、未だ『苦い』印象をもたれることのある尼崎のイメージを今まで以上に親しみやすく、『甘い』ものへと変えていく」という想いでこの「甘尼」の活動を行っています。
詳しい活動紹介はホームページから→https://kurikuriresearch.wixsite.com/website

