絶対食べたい!看板メニュー「なべかちセット」

「なべかち」に来たなら、まず味わってほしいのが「なべかちセット」です。
てっちゃん(牛の大腸)、牛すじなどを、特製のスープでじっくり煮込むこの鍋は
旨味が凝縮され、コクのある味わいに仕上がっています。
ホルモン特有の臭みは一切なく、噛むほどに肉の甘みとスープの旨味が絶妙に絡み合います。
また、シメの楽しみ方も豊富。
鍋を楽しんだ後は、旨味たっぷりのスープにご飯を入れて雑炊にするのがおすすめ。
スープの奥深い味わいがご飯に染み込み、最後の一口まで堪能できます。
ラーメンを加えれば、コクのあるスープと麺が絡み合い、違った美味しさを楽しめます。
「ホルモン鍋ってちょっと苦手…」という人でも、この店の鍋を食べれば、その概念が変わるかもしれません。

仕入れ・仕込みのこだわりが生む唯一無二の味

「美味しいものを出すのは当たり前。そのためには、仕入れと仕込みが何より大切。」
そう話す店主は、日々食材選びに並々ならぬこだわりを持たれています。
例えば、鍋に欠かせないもやし。
ありきたりな食材に思えますが、店主は「一番合うもの」を探すために
何軒もの業者に問い合わせ、試行錯誤を重ねたそうです。
細すぎると食感が物足りず、太すぎると鍋の味を邪魔してしまうため、
最適なもやしを見つけるまでに多くの時間を費やしたそう。
また、野菜は南淡路市から直送し、品質管理を徹底されています。
契約農家から仕入れることで、鮮度の高いものを安定的に確保できるようにしているのだとか。
ホルモンも新鮮なものを厳選し、仕込みの際には余分な脂や臭みを丁寧に取り除いています。
店主は「一つひとつの素材に手を抜かないことで、初めて『なべかち』の味ができあがる。」と語ります。
そのこだわりが、多くのお客様を魅了する理由の一つになっています。
店主の人柄が生み出す、居心地の良さ
「なべかち」さんには、10代から80代まで幅広い世代のお客さんが訪れます。
地元の常連さんだけでなく、家族連れやカップル、一人でふらりと立ち寄る人も少なくありません。
「広告は一切出していません。でも、お店がいつも賑わっているのは、口コミのおかげです。」
店主はそう仰っていました。
実際、Googleの口コミ評価は高く、リピーターも多いそうです。
ホットペッパーなどの集客サイトをあえて使わず、
インスタグラムで店の雰囲気を発信することで、新規のお客さんも自然と増えています。
口コミが一番の広告だよと語ります。
「お客さんの顔も名前も覚えて、会話を大事にしています。そうすると、ここに来るのが楽しくなるんです。」
店主の温かい接客は、多くのお客様の心を掴んでいます。

「人生をかけた鍋屋」店主の熱い思いと未来
「一軒の店を立ち上げるのに、莫大なお金と時間がかかります。でも、その分、思い入れが全然違います。」
そう語る店主は、この店を開くために10年以上の準備を重ねたのだとか。
「美味しいものを提供するのは当然です。でも、それ以上に、ここに来ると楽しいと思ってもらえる店にしたいです。」
だからこそ、派手な展開はせず、常連が集まる憩いの場を目指しています。
「人生をかけて作った鍋屋です。1人でも多くの人に、この味を届けたいです。」
そんな店主の情熱が、これからも「なべかち」を支えていくのだと思いました。

Information
てっちゃん鍋 なべかち
住所 :尼崎市昭和通4丁目129
営業時間:17:00~23:00(仕込み時間 12:00~) 定休日:日曜
TEL:06-7897-3469
アクセス:阪神尼崎駅から徒歩5分
Instagram:https://www.instagram.com/nabekachi.amagasaki?igsh=MW8xNGEwa3hmYWMweQ==
文章・写真:関西学院大学経済学部栗田研究室

私たち関西学院大学経済学部栗田研究室は「これまで尼崎を支えてきた地元のお店や人々の魅力を伝えるとともに、未だ『苦い』印象をもたれることのある尼崎のイメージを今まで以上に親しみやすく、『甘い』ものへと変えていく」という想いでこの「甘尼」の活動を行っています。
詳しい活動紹介はホームページから→https://kurikuriresearch.wixsite.com/website